クリニックブログ
Patient's voice
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立春とは申しますが、まだまだ寒さ厳しき日が続いております。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
歯科衛生士の渡辺です。
今回は筋機能療法についてお話させていただきます。
突然ですが、このブログをお読みになっているみなさま。
今ご自身のお口の中に意識を向けてみて下さい。
唾液を飲み込んだ時、舌の先はお口の中のどの位置についていますか?
舌の先は歯の裏側についていますか?
それとも上あごについていますか?
正しい舌の位置は、上あごについている状態です。歯の裏側に舌は触れていません!
舌の先が上の前歯の1cmくらい内側の場所が正しい舌のポジションです。
この場所を「スポット」といいます。
舌がスポットの位置ではなく、歯に触れる位置にあると永久歯の萌出を妨げてしまったり、飲み込んだ時(嚥下時)に歯を後ろから舌で押してしまうと不正咬合や矯正治療後の後戻りの原因となります。
また、以下の項目に当てはまるものはありますか?
これらの項目の中で2つ以上当てはまる場合、歯並びや咬み合わせを悪くする癖がある可能性が高いです。
当院では、矯正治療のスムーズな進行と、矯正治療後の歯並びの後戻り防止を目的として、筋機能療法を行っています。
筋機能療法(Oral Myofunctional Therapy)は略してMFTと呼ばれています。
食べる(咀嚼)、飲む(嚥下)、発音、呼吸、舌の位置、口唇の位置などの改善を目的とした各種トレーニングを行うことにより、口腔周囲の筋肉バランスを整える矯正治療において、とても重要な訓練です。
MFTは方法さえ覚えてしまえば、ご自宅でテレビを見ながらでもできるほど簡単なものが多いです。体を動かす筋トレと一緒で毎日トレーニングをしていただければしていただくほど、効果が表れますので、お子様の場合は保護者の方の協力が必要となります。
生まれてから今まで長年付き添ってきたご自身の癖を、明日完璧に治すのは不可能に近いです。ゆっくり時間をかけて患者様に合わせたトレーニング方法をご紹介させて頂きますのでご安心くださいね!
そしてぜひ、舌の正しい位置(スポット)を意識して生活してみてください。