ささき矯正歯科クリニック

いなぎ駅前クリニック

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クリニックブログ

Patient's voice

先人の知恵

こんにちは、院長の佐々木です。
年末になり、外もだいぶ寒くなってきました。
歳を重ねるにつれ、暑さと寒さが身に染みるようになってきた今日この頃です。

 

先日長野のわさび農園に行ってまいりました。わさびの栽培にはいくつか方法があるみたいですが、そこでは豊富な清流を利用して作る平地式という方式を利用し栽培を行っておりました。水の綺麗な信州安曇野ならではの方法で作られたわさびはとても味わいが深く、一つ一つ丁寧に作られておりました。

わさびの毒消し効果は昔から知られており、将軍や貴人の食卓には欠かせないものであったようであります。現在でもわさびの持つ効用、抗菌作用や抗癌作用などが注目されているとのことでした。

これはあくまでも私の予想ですが、わさびの栽培方法、すりおろして薬味にするといった活用方法、わさびの効用に関して、などなど今では広く知られておりますが、最初から全てどこかに書いてあったわけではなく、すこしづつすこしづつ、先人たちが試行錯誤を繰り返し発見してきたものであろうなと思います。

 

最近の話ですが、自分が以前、大学病院勤務の初期に行なっていたワイヤートレーニングや、矯正治療に関する文献を見返す機会に恵まれました。
昔トレーニングしていた時は簡単に読み流して、そういうものかとただ知識だけを得ていたような事柄が、今見てみるとなかなか考えられているなと驚くことの連続です。
全ての手技や方法には、それを行う理由があり、そしてそれは何回もトライアンドエラーを重ねないと出てこないような事柄が多いような気がいたしました。
まさに先人たちが壁につまずきは超え、つまずきは超えの連続を繰り返し、後進のものがなるべくつまずくことの少ないよう書き残していってくれた技術の伝承のような気がいたしました。

Charles H Tweed(1895-1970)

 

2024年もあとわずかになりました。
冬もどんどん深まってまいりますが、どうぞお体ご自愛ください。
今年もありがとうございました。